【MK8DX】キノピオハーバー【その②】
キノピオハーバーその②です。
まずはケーブルカー特集。
その①↓
「その①」でも紹介したとおり、このコースはアメリカのサンフランシスコがモデル。観光地として名高い都市であり、さまざまな名所がありますが、サンフランシスコといえばまずこの「レトロな路面電車」をイメージする人が多いのではないでしょうか。
※画像はwikipediaより拝借しております。
こちらが「キノピオハーバー」のケーブルカー。短い車体、車両端のデッキ、中央が飛び出た屋根など、モデルの特徴を押さえつつマリオワールドにも馴染む秀逸なデザインです。ゴールドの装飾がオシャレ。車両前方左側には警笛代りのベルが備えられています。3種類のカラーバリエーションがあり、上の画像のマリオカラーのほかに、
ルイージカラーと、
ワリオカラーが存在します。車体前方上部のマークとカラーリング以外に違いはないようです。前方デッキの特等席にはノコノコが常に居座っています。
ところでこの車両、実在のものもゲームのものも「路面電車」と思われがちなのですが、実はちょっと違います。路面を走るっていうのは正しいのですが、「電車」ではないのです。一般的な路面電車は線路の上に電線があり、そこから電気を受け取って走行していますが、一方で写真の通りこちらには電線が見当たりません。じゃあ一体どうやって動いているのでしょうか?
その謎を解く鍵は線路のデザインにあります。線路をよくみると、左右のレール同士の中央にもう1本ミゾが見えますね。実はここに車両の運行ルートに沿ってぐるぐると街をまわるケーブルが埋め込まれているのです。地上の車両はこれを掴んだり離したりすることで制御されているわけですね。いわば、上下をひっくり返したロープウェイ。「ケーブルカー」と呼ばれる所以でもあります。
サンフランシスコでこの「ケーブルカー」が開業したのは1873年。電気で動く路面電車はアメリカではまだ無く、坂の多いサンフランシスコでも問題なく走るために考え出されたのがこの「ケーブルカー」方式なのですね。車内灯などに使う電気をバッテリーで工面しないといけなかったり、構造上自由に後退が出来ず、運転にたいへんな技量が必要だったりと、現代の視点でみれば決して効率的なシステムではありませんが、ロマンと愛嬌溢れる姿から今なお愛され続けています。
少し話が逸れてしまいましたが気を取り直して・・・。こちらはスタート地点すぐにあるターンテーブル。車両を線路ごと回転させることで進行方向を切り替える装置です。奥側に一両分の車庫があり、ここへ車両を収めるのに使っているようですね。台座ごと回転してしまう都合、先ほど説明した地中ケーブルを通すことができません。こういう場面では、手前で車両をケーブルから切り離して惰性で進んでいくそうです。
丘を越えた先の長い下り坂を走るケーブルカー。キノピオが重力に対してナナメにジャンプしています。反重力かな?この下り坂では線路が蛇行していますが、この急こう配で車両を横方向に向けると横転する危険があるため、かなり危険な設計です。(野暮)よい子はマネしないように。
「キノピオハーバー」のケーブルカー特集、いかがだったでしょうか。このご時世なかなか難しいですが、フリスコに行く機会があればぜひこのコースを思い出してください。
少々長くなってしまいましたが今回はこれまで。
それでは~。