【タイトル紹介】Stray

ようやく「マリカ8DX」以外に記事に出来そうなゲームがプレイできたので久しぶりのゲーム紹介です。

 

 今回紹介するゲームは「Stray」。フランスのゲームスタジオ「BlueTwelve Studio」による制作です。このスタジオ、人間よりネコの「スタッフ」のほうが多いのだとか。なお、"Stray"とは「はぐれる」「野良」といった意味を持ちます。

 

 

 遠い未来の世界。人類の遺構に住まう4匹の野良ネコ家族は、ようやく見えた晴れ間にそろって出かける。だがプレイヤーの操作するネコは、ふとしたアクシンデントから深い溝の底に転落してしまう。運よく一命は取り留めたが、そこは世界から忘れ去られた闇の街だった。道中で出会ったドローン「B-12」や、街に住まう個性豊かなロボット達の力を借りて、ネコは再び地上を目指すーざっくりしたストーリーはこんな感じです。

 

 ゲームとしてはネコを操作しながら、ちょっとしたパズルを交えつつも基本的に一本道をストーリーに沿って進んでいくだけです。一部で敵から全力で逃げるシーンや、TPSのような操作を要求される場面もありますが、それ以外にアクションと呼べるような要素はなく、難しくて先に進めない!ということはまずないかと思います。独特なジャンプの操作も、最初はとっつきにくいですが馴れればひょいひょい飛んでいけるはず。

 

 

 

 発売前から話題になっていましたが、ネコの仕草や動作が極めてリアルに作られています。至るところを引っ掻いたり、机の端に置いてあるものをわざわざ落としたり、そんな危なっかしいところ乗らなくていいのに、といったネコらしい仕草を楽しめます。とくにプロローグのネコどうしのじゃれあいは必見。

 ストーリーや世界観も秀逸。陰鬱でディストピアンでサイバーパンクな街並みは、好きな人にはたまらないでしょう。ネタバレになるので多くは語りませんが、ストーリーも絶妙にいろいろと想像させてくれるいい塩梅に仕上がっています。急げば2時間程度で終わるストーリーですが、初クリアに5-6時間かかったという声が多いのも、風景をじっくり眺める人が多かったと思えば納得です。(え?そうでもない?)

 

 一方で不満点も意外と多かったり。まず、中盤のチャプターがかなりグロテスク。もちろん耐性は人それぞれでしょうが、自分は正直進むのが嫌になるレベルでした。もう少し控えめでも良かったような…。しかもこのチャプターは前述の難しめの操作を要求される場面があるため、輪にかけて進みにくくなっています。

 また、最序盤を筆頭に、どうしてもネコが痛い目に合うシーンを何度か見せられてしまいます。幸い血が出たりはしませんが、これがなかなか辛いです…。ネコ好きな方には、却ってオススメしづらくなってしまいますね。

 ほかにもバグが多い、ダイアログを閉じるボタンがコロコロ変わる、など気になる点はいくつか。このあたりはアップデートなんかで改善できそうですが。

 

 個人的には、ネコが好きな人というよりディストピアンな世界観が好きな人にオススメしたい作品です。Steam他にて¥3500で発売中。

 

store.steampowered.com

 

 なお、このゲームに関しては、考察という形で記事を書いていきたいと思っています。はじめての試みなのでアマいところもあるでしょうが、どうか生暖かい目で…

 

ではまた〜。